住まい創りの話し
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これからの住まい創りを進めていくうえで私の想いをお伝えします・・・。
地盤の話し
家を建てるにあたり、地盤調査は必須になっています。
一言で地盤調査といっても色々な方法がありますが、住宅を建てる際に実施する調査としてはスウェーデン式サウンディング試験(以下SS試験)が一般的です。
SS試験は100kgの重りを載せたスクリューロッド回転させて地面に貫入させていき、25cm毎の回転数から地耐力(地盤の強さ)を調べる方法です。
SS試験は10m以深、若しくは支持層(地盤の固い層)まで調べます。
この調査結果をもとに安心な住まいを創るため、地盤補強の方法及び基礎の形状を決定していきます。
地盤補強の話し
地盤調査の結果から地盤補強の方法を決定していきます。
一例として、基礎の底盤(基礎の底の部分)から2mの深さまでに自沈層(SS試験でロッドを回転させずに沈んだ層)が無く、2mから3mまでの深さに500N以下の自沈層も無く、SS試験の結果から算出した許容支持力(地盤が建物を支える力)30kN/m2以上あれば、補強無しで基礎を造っていけることになります。
前述の範囲に自沈層があった場合には何らかの補強が必要になります。
2mより深い部分の地盤の状況により以下に示す補強方法から選定していきます。
1.表層改良・・・基礎の下にセメント系の固化材を土と混ぜてコンクリート状の版を造って建物を支持
2.柱状改良・・・基礎の下にセメント系の固化材を土と混ぜてコンクリート系の柱を造って建物を支持
3.杭系補強・・・基礎の下に鋼管又はRC(鉄筋コンクリート)の杭を支持層まで打ち込み建物を支持
基礎の話し
住宅建築に採用する基礎は、ベタ基礎と布基礎とがあります。
木造住宅ではベタ基礎を選択する事が一般的です。
ベタ基礎は基礎全体をRCで一体化する事から布基礎よりも耐力が大きいため、部分的に基礎下の土質等が多少異なっていても傾斜等が生じにくい利点があります。また、床下全面にもコンクリートを敷いているため床下からの湿気防止にもなります。
ベタ基礎は屋根や外壁の種類(重さ)により、鉄筋の径(太さ)とピッチ(間隔)を設計していきます。
構造体の話し
木造住宅において建物の安全を確保する胆となる部分の設計です。
建築基準法等で様々な安全に関する規定がなされています。
柱の太さ、耐力壁の数や配置、接合部分の種類等・・・。
また、近年は従来からの地震の揺れに対し家を固めることで倒壊しないようにする耐震工法だけでなく、地震等の揺れをダンパー等で吸収する制震工法、地震等の揺れ自体を建物で受けないように基礎部分にダンパー等を敷く免震工法があります。
コスト的には耐震<制震<免震の順で高額になっていきます。最近はベースとして耐震設計をし、数十万のコストアップで設置できる制震ダンパー部材もあります。
しかし木造住宅は地震等の揺れに対し、構造体自体が揺れることによりその揺れを吸収します。
ある意味、制震工法としての能力を持っているようなものです。各部分の接合部を的確な設計、施工をすれば地震に耐える事ができるでしょう。
構造的に強い住まいを造るために、間取りを創っていく時点で1階と2階の構造ブロックを合わせて計画していくことが重要です。
そうすることで、より安全で無駄の無い(コストパフォーマンスに優れた)住まいを造ることができます。
例えば、1階と2階があまりにもずれていると2階の構造を支えるために1階の梁を大きくしなければいけなくなったりと、コストアップの原因になったりしますよね。
そういった小さなコストも考慮し、間取りを創りながら、どこに耐力壁を設置し、柱を通し、梁をどう架けるか考えながら設計していきます。
間取り計画の話し
新たな住まいを計画していくにあたり、間取りを創っていく過程は最も楽しみが増していくプロセスだと思います。
家族構成や今までのライフスタイルはもちろんのこと、新しい住まいで何がしたいか、どんな暮らしがしたいかをじっくり考えていきましょう。
間取りを創っていくにあたり建て主の皆様にお願いしたいことがあります。
新しい住まいに対する希望・想いが色々あると思いますが、その想いをできるだけ具体的に、箇条書きで、できるだけたくさん、どんな紙でもかまいませんから書いてみてください。
50個でも100個でも・・・。
●オープンキッチンで友達をたくさん呼んでホームパーティーをしてみたい・・・
●休日はリビングシアターでじっくり映画を見てみたい・・・
●浴室は庭を眺めながらゆっくり湯船につかりたい・・・
などなど・・・。
具体的に書くことで自分たちが新しい住まいでどんな暮らしがしたいかが見えてきます。
また、同時に新しい住まいに対する不安が出てくることもあります。それも書いてください。
その想いをもとにベースのプランを提案させていただきます。
ベースプランができるとそれをもとに新たな希望、想いが見えてきます。
その想いをじっくりと、満足がいくまでお話しし、一緒にその住まいを創っていきましょう。