耐震補強の話し
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耐震補強の話し
耐震診断の結果をもとに耐震補強の計画をすすめていくわけですが、実際、補強工事を実施するとなるとやはりコストが気になります。
耐震補強の方法は様々なものがあります。
1.屋根が土葺瓦屋根であれば軽い屋根に葺き替える
・・・必要な耐力壁の数を減らせられる
既存屋根の撤去処分費用や足場費用などコストがかかる
2.基礎を補強する
・・・基礎を強くすることで現存する壁の耐力が上がる
給排水管などの地中埋設管に注意が必要
3.現存する壁を補強する
3-1 外壁の外側にブレースを追加する
・・・TVCMで見るウッドピタなど(意外とコストかかります)
住みながら工事ができる
3-2 外壁をはがして補強
・・・部分的に補強すると継ぎ接ぎのようになる。
ある程度の範囲の外壁を塗装等するとコストアップ
3-3 部屋側からはがして補強
・・・壁だけでなく天井や床仕上のやり替えが必要
住みながらの工事に支障がある
4.耐力壁を追加する
・・・外壁ならば窓の取替、部屋仕上げのやり替えが必要
内壁ならば部屋仕上のやり替えが必要
などの方法を組み合わせて計画していきます。
診断結果にもよりますが、安価にできたとしてもざっくりで200万から300万ぐらいはかかってしまいます。
いつもお話しをすすめていく上で、お客様が躊躇してしまうのが金額の部分です。市の補助金を利用して補強工事をするとしても、自己負担で200万が必要となれば、「やっぱり、やめようかな・・・」ということになってしまいます。
耐震補強というものが、実際にお住まいになっている方にとって目に見えて実感できる部分が少ないことも原因なのかなと思います。
もしもの時に備える安心を買うものなので、心の部分に対する支出となるとなかなか大きな金額は出しづらくなるのも仕方のないことなのかもしれません。
耐震補強を考えるときに併せて水廻りのリフォームやバリアフリーのリフォームも検討してみてはいかがでしょうか?
それぞれを別々に工事するよりもトータルで考えれば安くできます。
こちらからの提案として、市の補助金は受けられませんが耐震シェルターを設置するのも一つの方法かと思います。
日中に地震に襲われた際は、地震に対して自分の意志である程度対処することができますが、深夜お休みになっているときに襲われたら・・・。
寝ているときに家に押し潰されてしまったら対処しようがありません。その対策として(1階に限りますが)寝室に耐震シェルターを設置してみてはどうでしょうか?
部屋の中にもうひとつ、強固な部屋を造る方法ですので、部屋は小さくなりますが命は護ることができます。減災の考え方です。
建物全体を補強するよりもコストは押さえられます。
地震に対する住まいの備えとして、建物全体を補強して財産を護るか、命を護ることを優先するか・・・。様々な状況、条件、事情を考慮して補強計画のお手伝いをいたします。